ブルーギル

昔はどこでもつることができたフナ。しかし、現在ではそのフナに変わってどこでもつれるようになったのは、外来種であるブルーギルです。人間の意志によって日本に持ち込まれ、繁殖を行い、生息地を広げたブルーギル。しかし、予想をはるかに上回る繁殖能力で、日本各地に殖えてしまい、現在ではブルーギルは駆除対策がとられるほどです。では、それほど注目されているブルーギルについてご紹介します。

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鑑賞できないブルーギル

ブルーギルは、その個体によっては、非常に鑑賞、飼育に適した魚です。ブルーギルの体色は嫌われているわりにはきれいで、前述にも書いたとおりに、数多くいる魚類の中でも珍しい子育てに似た生態を持つなど、非常に飼育、観察にはもってこいの魚ではあるのです。が、何度もいうようですが、ブルーギルが大量に繁殖したことによって、日本に元々生息していたり、日本にしか生息していなかったりする動植物の生命が、種の存続が危ぶまれています。そのため、これ以上ブルーギルを増やすわけにはいかないということで、日本では特別に許可を得た研究機関や、教育機関においては飼育が許可されていますが、許可終えていない人間の愛玩、鑑賞目的の飼育は、一応罪になります。もちろん、態々ブルーギルを飼育しているかどうかを国が調べているわけではないので、飼育することは事実上可能ではあるでしょうが、罪になることですから、やめてください。

未来のフナの代役はブルーギル?

ブルーギルは、北海道を除くほとんどの地域で簡単に釣ることのできる魚だそうです。しかし、釣り人としては、ブルーギルは引きも弱く非常に手応えのない釣り相手のために、釣り人からの人気はイマイチです。ですが、誰でも簡単につることができるという点では、釣り初心者や、子供には良い釣り相手といえます。しかし、魚を獲ることを生業としている漁師さんとしても、ブルーギルは非常に対応に困る魚であるために、嫌われています。このブルーギルは、食用としても小さいので身が少なく骨が多いという点と、生臭いという部分から料理の材料にもするには難しいとされており、とても処分に困っている現状です。もしかすると、未来の日本にとって、ブルーギルはフナの代わりになってしまうかもしれないですね…。

ブルーギルの生態と形態

ブルーギルはブラックバスのようにまでは大きくならない海外から持ち込まれた魚です。形態はフナよりも平たく、体長は大きくなっても20cm〜25cm程度にまでしかなりません。ブルーギルが日本に生息するようになってかなりの歳月が経過しているため、ブルーギルの形態も、同じ湖などに生息していても、個体によって若干の違いがあったりします。ですが、基本的にブルーギルの体色は淡い緑褐色をしており、さらにブルーギルノ体に対して縦にしま模様が入っています。しまの数もおおよそ決まっており、7本から10本の間と言われています。また、ブルーギルという名前の由来となっている部分があり、エラぶたの後方の若干突き出したような紺色、もしくは黒の部分があることかたブルーギル。「青い鰓蓋」という名称がつけられています。因みに、「ブルーギル」の名称で知られているブルーギルですが、これは正式な名称というわけではなく、正式な名称は「ブルーギル・サンフィッシュ(青い鰓蓋のサンフィッシュ)」となります。それでも、態々その名称で呼ぶ人もいないのか、「ブルーギル」と呼ぶのが無難なようです。

ブルーギルの生息地と食性

ブルーギルが生息するのは、湖や池といった水の流れがほとんどない、もしくは穏やかな場所を好みます。そして、淡水魚であり、海水では生きていけません。そして、ブルーギルはかなりの雑食性で、自分の生息する場所にえさとなる生物がいなくなったとしても、水草を食べて飢えを凌ぐというなんともたくましい魚です。ですが、基本的には水生昆虫や甲殻類、貝類、自分よりも小さな小魚や、他の魚類の卵などを好んで食べています。食欲は特別旺盛というわけではないようですが、ブルーギルはかなり数の多い魚なので、問題となっているのは食性などよりも、そのブルーギルの数のようです。

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ブルーギルの繁殖行動

では、そのブルーギルの数を増やすブルーギルの繁殖行動とは、一体どのようなものなのでしょうか?ブルーギルの繁殖行動は非常に面白く、鑑賞、観察にはとても適しているといえます。まず、繁殖時期は初夏。ブルーギルは繁殖時期になると、水底に穴を掘って浅いすり鉢のような形をした繁殖活動を行う巣を作ります。そして、その巣につがいとなるメスを呼び込んで、産卵と受精を行います。その後、メスは巣からはなれていきますが、オスはその巣に残って、卵の世話と卵の保護。そして、卵が孵った後も少しの間、稚魚の世話と稚魚の保護を行うそうです。魚類は基本的に産卵後に子育てのようなことは行いませんから、非常に生態的には興味深い魚です。しかし、よくよく考えると、卵を守ったり、稚魚を守ったりする事によって、ブルーギルの生存率が上がるわけですから、これもこれで考え物です。