ブラックバス

ブラックバス釣り愛好家をさす“バサー”という言葉が生まれるほどに、ブラックバスは釣りの対象魚として人気があります。それどころか現在では釣りコンテストなども開かれ、“プロ”と呼ばれるバサーまで現れています。ここではブラックバスの生態など、バサーを魅了してやまないブラックバスの魅力とブラックバスによる問題の両方を取り上げてみます。

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ブラックバスとは

ブラックバスはスズキの仲間、サンフィッシュ科に含まれます。現在琵琶湖をはじめ河口湖、印旛沼、相模湖、河口湖、八郎潟・・・などなどおよそ本州のあちこちに生息している外来魚です。まずはこのブラックバスの生態などを紹介してみましょう。

ブラックバスの名前

ブラックバスを日本語で呼ぶと「オオクチクロマス」といいます。コクチクロマスというのもいますが、日本では普通ブラックバスといえばオオクチクロマスを指します。いずれにしても黒いという意味を含んでいるのですが、写真や画像をみればわかるように黒いところは少なく、多少誇大広告気味かもしれません。

ブラックバスの生態

ブラックバスは大きいものでは70センチ近くに達し、日本の淡水魚の中ではかなり大きい種類に入ります。水草などの障害物の多い場所に好んで住み、初夏に産卵を行います。面白いのは獰猛なブラックバスも自分の子供は食べないどころか、オスにいたっては一月ほどの間、稚魚を守ろうとガードするところです。意外と家族思いなのですね。

日本でのブラックバスの始まり

ブラックバスはもともと日本にはいない、いわゆる外来種ですが旺盛な繁殖力に目をつけた日本政府が芦ノ湖に試験的に放流したことが始まりです。つまり食糧不足に悩んだ当時の政府にとってブラックバスは大事な食用魚だったということになります。しかしながら移植されたブラックバスは旺盛な食欲と繁殖力で芦ノ湖の生態系に打撃を与えた上、食味がそれほどよろしくないということで、試験的には不合格として他地域には移植しないように法令を定めました。

日本のブラックバス分布

しかし現在は各地でこのブラックバスが繁殖しています。その繁殖域は芦ノ湖周辺はもとより日本各地で発生例が目撃されています。法令で定められたにも関わらずに全国にブラックバスが広まってしまった理由はいくつも挙げられていますが、いずれにせよブラックバスの違法繁殖により各地の生態系に与える悪影響が心配されています。

ブラックバスの繁殖

実際、貴重な食料として放流されたはずのブラックバスですが、現在はほとんど食用にされることがありません。つまりブラックバスについては食味の点ではそれほど期待されているわけではないというのが実情です。現在ブラックバスが各地に繁殖しているのはスポーツフィッシングのため、と言えます。つまりブラックバスはそれだけ釣りファンを魅了する魅力があるということです。

ブラックバスによるメリット

その他にもブラックバスの繁殖によるメリットが無いわけではありません。先ほどからいっているとおりバサーと呼ばれるバス釣りファンがいるように、ブラックバス釣りは日本でも愛好者が多い釣りであり、彼らが地元に与える経済効果や、それによる雇用の創出などについて大きく貢献していることも事実です。さらに現在ではブラックバス導入のもともとの目的である食用としての研究も進んでいます。

ブラックバスの駆除と釣り

ブラックバスを釣ると言う事は、ブラックバスの生息数を制限する意味でも有効な手段です。ほかの捕獲手段とは違い、ブラックバスだけを集中して狙うことが出来るために、心配されるほかの在来種などへの影響が格段に少ないという利点があるからです。ある意味ではバサーによる釣りにはかなりの繁殖抑制効果があるということになります。

ブラックバスと野池

ブラックバスは野池と呼ばれる小さな池などにも繁殖していることがあります。これらは他の地域で育ったブラックバスの卵が洪水や水草などに付着したなど理由で流入したり、釣りポイントを増加させたいという一部の不心得者によって無断放流されたりなどの原因で繁殖したものと考えられます。ブラックバスは許可無く輸入や放流を行ってはいけないことになっており、これらの法に抵触する可能性もありますので絶対に行わないようにしてなくてはなりません。

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ブラックバスとスポーツフィッシング

日本での愛好者数は数百万人とも言われているとおり、ブラックバス釣りは面白い! のです。しかしながらそれはあくまでルールとマナーを守った上での話です。ブラックバス釣りをスポーツフィッシングと呼ぶからにはルールとマナーがあるはずです。そして、それが将来も安定してブラックバス釣りを楽しめる基本になるはずです。現在は環境保護派のみならず、バサーたちの間からもマナーの向上を呼びかける動きもあり、頼もしい限りです。そろそろ地域住民・環境問題・バサーそしてブラックバス、全てに優しい“すみわけ”を考えなくてはいけない時期なのではないでしょうか。